整備

車の消耗部品

みなさんが乗っている車には、沢山の部品が使われていて それぞれ役割と交換時期があります。
安全・安心に運転できるように定期的な確認が必要です。

※交換時期の目安は、使用頻度、使用方法により変わります。あくまでも目安です。

エンジンルーム

 

 エンジンルーム

 ブレーキ

 交換時期の目安:パッドの厚みが2mm以下になったら(ライニングは1mm以下)


上の動画は、フロントブレーキの動きです。

○ ブレーキパッド

 ブレーキパッドは摩擦で減る。高温になるため徐々に摩擦力が低くなります。パット磨耗ウォーニングランプ(警告灯)のある車は、ランプが点灯したら即交換しましょう。

ブレーキパットの厚みが

  • 10mm〜6mmなら安全
  • 5mm以下なら注意
  • 2mm以下なら危険(即交換)

ブレーキパッドポスター:PDFファイル

○ ディスクブレーキの構造

 

   油圧がかかると、ピストンが押し出されてブレーキパッドがディスクローターに押し付けられる。このとき、キャリパー自体がピストンと逆方向に動くので、ディスクローターの反対側にあるブレーキパッドにも動く力が働く。

○ ドラムブレーキの構造


上の動画は、ドラムブレーキの動きです。
 

 ドラムブレーキとは、車輪と一体型になって回転する筒型のブレーキドラムに、ブレーキシューを押し付けて動きを止めるタイプのブレーキです。
 ブレーキシューはブレーキドラムの形に沿ってカーブを描いており、ドラムと接する面にはブレーキライニングと呼ばれる摩擦材が貼り付けられている。油圧がかかるとピストンがブレーキシューをドラムに押し付けて摩擦を起こし、車輪の動きを止めます。
 ブレーキシューがドラムと密着すると、シュー自体も回転しようとしますが、シューは回転することが出来ないので、この力はそのままドラムの回転を止める力になります。この動きを「自己増力作用(セルフサーボ)」と呼びます。
 ドラムブレーキは、自己増力作用によって大きな制動力を得ることができますが、制動によって生じた熱がなかなか逃げないという欠点があり、ヒートアップすると制動力が急激に低くなる「フェード現象」が起きる危険性があります。このため、熱放射の高いディスクブレーキに次第に取って代われるようになってきています。

ドライブシャフトブーツ

 交換時期の目安:ブーツが割れたら


上の動画は、ドライブシャフト ジョイントの動きです。

○ ドライブシャフトブーツの交換目安

交換せずにそのまま乗ると中のグリスが無くなり油が切れて焼きつき、結果ドライブシャフトの交換が必要になります。

エンジンオイル

  交換目安:4000km〜6000km

 エンジンオイルの6つの作用

 エンジンオイルの役割は、防錆作用、潤滑作用、洗浄作用、気密作用、緩衝作用、冷却作用と6つの作用をもっています。
 エンジンオイルが足りなくなると燃焼効率が悪くなったり、エンジンがオーバーヒートしたりとさまざまな不具合が生じます。
 エンジンを良好な状態に保つためには、定期的にオイル交換を行う必要があります。

 ※オイルは時間が経てば酸化するし、エンジンが動けば汚れます。自ら綺麗になる力はないので定期的に交換してあげることが必要です。

 オートマチックオイル&MTオイル

 交換時期の目安:3000km〜60000km

○ オートマチックオイルの交換

ATF(オートマチックトランスミッションフルード)は、変速動作部で、油圧の制御、摩擦の制御、潤滑作用、 冷却作用の4つの大切な役割を担っています。
ATFは熱により劣化が進みます。また、指定外(不適応)のフルードを使用したり、異物が混入すると、変速ショックが出たり、異音などの故障の原因となります。

交換時期の目安

 冷却液

 交換時期の目安:5年に1回
 ※車種によって違いがあります。

○冷却液の交換

 主成分は、エチレングリコールという成分で年数と共に酸化してしまいます。酸化すると、ラジエターやエンジン内部が腐食します。
 このため冷却水は、4〜5年に一回は交換することをおすすめします。
 交換サイクルが長いため交換を怠りがちになってしまします。冷却経路がダメージを受けてからでは手遅れなので、車検のときに忘れずに交換するようにしましょう。また、2年以内であっても劣化の兆候が見られたときは交換することをおすすめします。

 タイヤ

 交換時期の目安:溝深さが1.6mm以下もしくはひび、ふくらみ、偏磨耗がでてきたら

 

○ タイヤの交換目安

タイヤの摩耗による使用限度は残り溝深さが1.6mm以上と決められています。
残り溝が1.6mmになる目安として「スリップサイン」が設けられています。

 マフラー

 交換時期の目安:排気がもれて音がうるさくなったら、取付ステーが取れたら

   

○マフラーの役割

 マフラーの役割は、 消音器です。エキゾーストマニホールドから排気系統を外した状態でエンジンをかけると、軽自動車のエンジンでもとても大きな排気音がします。この爆音を消音しているのがマフラーの役割です。

○マフラーの交換時期

マフラー交換時期は、この消音効果が少なくなったら、もしくは穴があいて排気漏れをしていたら。
マフラーに穴が開いていると、車検は通りません。
マフラーを交換する理由はもうひとつあります。マフラーは車体にゴムでつっているんですが、このステーの部分が錆びて車体につれないような状態になっていると交換しなくてはいけない。
溶接できる場合もありますが、錆びていることが多いので溶接してもその場しのぎ程度だから交換する。こういったこともマフラー交換の理由として挙げられます。

 バッテリー

 車のバッテリーは、大きな乾電池とイメージしてください。
バッテリーはエンジンが動いていれば、充電、放電、停めていても微放電と常に作動しています。
充電できる乾電池も使用回数には限度がありますが、バッテリーにも同じことが言えます。

 

○ バッテリー交換のサイン

 下記にあてはまる項目がございましたら、交換することをお勧めします。

 ワイパーブレードの点検と交換

 交換時期の目安:前回交換から6ヶ月もしくは、はけが悪くなってきたら

 ワイパー

○ ワイパーとウォッシャーの点検

 ワイパーとウォッシャーは実際に作動させて点検します。ワイパーは拭き残しや拭きむらがないかをチェックしますが、ウインドウが乾燥した状態で使用すると、傷をつけてしまう恐れがあるので、ウォッシャーを併用して行います。それでワイパーとウォッシャーの両方を同時に点検できます。ウォッシャーは、液がウインドウの正しい位置に当たっているかをチェックします。さらにワイパーブレードのゴムに損傷がないかもチェックします。また、エンジンルームのウォッシャー液のタンクで液量を確認します。

○ ワイパー交換のタイミング

○ ワイパーブレードの寿命

 ワイパーブレードのゴムの部分は、紫外線や温度差、ウインドウガラスとの摩擦によって擦り減ったりします。そして次第に弾力がなくなり硬化します。硬化すると曲がり癖がついたりして、このような状態で使用すると拭きむらや拭き残しができてしまい、雨の日の視界が極端に悪くなります。
 ワイパーは意外と軽視されがちで、交換しないで何年も使われることが多いですが、ワイパーブレードのゴムの寿命は2〜3年程度ですが、青空駐車している車の場合はさらに短くなるので、定期的に早めの交換をおすすめします。